池ちゃん通信

2020/01/16 山口隆之先生インタビュー
(後編)前回に引き続き、山梨県の幼稚園の園長であり、中学・高校の副校長である山口隆之先生にインタビューしました。

―CS 60は、西村先生が夢の中で見た設計図を元につくりました。それについて山口さんはどう考えていますか?

山口:人間には未来の記憶というものがあります。目標や計画があって今の行動がありますよね。例えば「今晩カレーを食べよう」と思うときって、夕方の食卓で、みんなでカレーを食べるという未来の記憶を見ているんですよ。そこには無限の選択肢があり、選んだものからまた無数の未来が生まれます。カレーを食べる未来を選んだから、人参やタマネギを買いにいくという「今」の行動があるわけです。つまり、人は未来に原因を作るということです。西村先生の場合は「痛みをなくしたい、地球を救いたい。この先に必ず何かあるはずだ」と考え続けた結果、遠い未来のビジョンが夢の中で出てきたのでしょう。西村先生はものすごく純粋な魂をもって、「人のため、地球のためになることしたい」と考え続けていたので、すばらしいものが見えてきたんだと思います。



―なるほど。

山口:ふつうの人が持つ願望って、自分のため、家族のため、会社の経営者であれば「社員を食べさせていかないと」というくらいのものですよね。もっと大きなビジョンを持っていると、CS60のような革命的なものが生まれるのだと思います。



―「将来こうなりたい」というイメージがあったほうがより良く生きられるということですか?

山口:自分がこうなりたいとか、こういう仕事をしたいというのは自我です。僕は生徒たちに「どういう職業に就きたいか?」「どういう人生を送りたいか?」ではなく、「どういう社会になったらいいと思いますか?」「どういう地球だったらいいと思いますか?」と質問して、大きなビジョンを持ってもらっています。



―ふつうは「自分と家族が幸せになればいい」と考えますよね。

山口:それはあまりにもスケールが小さいです。キリストやブッダは、自分が死んだ1万年後ぐらいのことを考えていたと思います。20世紀まで、人間は自然科学の産物による幸せを追い求めてきたわけです。それは自我に基づいた繁栄だったことに、20世紀後半からみんな気づき始めました。市場経済は、誰かが儲かったら誰かが失う世界です。それすら想像できない貧しい心を持つ人ばかりになってしまいました。―お金を稼ぎたいと思うのは悪いことですか?

山口:それこそ修行の別れ目だと思うのです。お金を稼ぐのは、「いい服を着てフェラーリに乗って、タワーマンションに住みたい」というような、自分の欲求や快楽を満たすことが目的か。それとも誰かを救いたいのか。お金というものを通じて我々が試されていると思います。CS60の施術者も、同じように、すごく試されているのです。

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